何なんでしょうね、ホントに。
セーヴィングスロー(=Saving throws)、直訳すると「節約投げ」か…
こりゃ説明しにくいな。
短刀直入にいうと「大ダメージ半減及び重篤効果の回避」といったところでしょうか。
1d20して指定された数値「以上」を出せばダメージ半減/回避成功となります。
クラシックD&Dでは戦闘時における個別の「回避」という判定がないので、例えばドラゴンブレスなんかだと息の範囲内にいる相手は一様に大ダメージを受けてしまいます。
また、問答無用で即死するような凶悪な仕掛けなんかも多数存在しています。
これらによる被害を半減~無効化できる可能性を数値化したものが「セーヴィングスロー」なのです。
このことはルールブックに書いてあるのですが、詳しい説明はDM用を見ろとかふざけた文言で締めくくられています(赤本)。
しかもDM用のルールブックを見ても詳しく説明はされていません。
電撃文庫版RCPには若干補足されているようですが。
なので、簡単に各項の内容について解説してみましょう。
まずは「デスレイ・毒」。
デスレイは「死の光線」と書いてある場合もありますね。
これは罠などに仕掛けられていることもある、即死効果を持つ謎の光線です。
毒はそのもの、ズバリ毒です。
このセーヴィングスローは「もっとも成功しやすい」値を持っています。
そのため、様々な場合にこの値が利用されます。
特にウェポンマスタリーを導入した場合、その特殊効果の成否判定にかなりの割合で出てきます。
基本的には「即死」やそれに繋がる危機、及び毒による効果を避けられるかの判定に用いるものです。
また、毒については様々な効果が考えられますが、例えば麻痺するタイプの毒であっても、パラライズのセーヴィングスロー判定ではなく、毒でのセーヴィングスロー判定を行います。
次に「ワンド」の項。
これは「魔法棒」や「マジカルワンド」などと表記されることもあります。
魔力の込められた小さく細い棒=おとぎ話によくある魔法使いのステッキなんかを想像してもらえれば多分それでいいと思います。
そしてこのワンドの使用についてはマジックユーザーとエルフのみが許されています。
このワンドに込められた魔力によって引き起こされる効果には、この値を用いてセーヴィングスロー判定を行います。
ワンド以外の効果でこのセーヴィングスロー値を使うことは余りありません。
次に「パラライズ・石化」です。
これも読んで字のごとく「パラライズ/麻痺」と「石化」の効果が現れるかどうかの判定に使用します。
判定に成功すれば効果は一切現れず、その他にペナルティを受けることはありません。
パラライズには2種類ある(黒本:ウェポンマスタリーの項にある)のですがそのどちらも行動できなくなるという意味では変わりがありません。
どちらの場合でも、また石化も含め判定に失敗した場合はほぼ「死」を意味することは語るまでもないでしょう。
そして「ドラゴンブレス」。
これはドラゴンブレスだけでなく様々な「ブレスウェポン」と呼ばれる呼気による攻撃を半減できるかどうかの判定に使用します。
ただし、状態異常を引き起こすブレスウェポンの場合、該当する状態異常のセーヴィングスロー値を使用することもありますので要注意です。
最後に「呪文・スタッフ・ロッド」。
まずはスタッフとロッドについてですが、ロッドは3フィート程の片手で持てる杖、スタッフは両手で持つ6フィートを超える長さの杖です。
このうちスタッフは武器としての「スタッフ」のように直接打撃を与えることもできるものです。
ベーシックルール上ではスタッフはクレリック専用の魔法の装備ですが、エキスパート以降ではその効果によって使うことのできるクラスが拡張されます。
ロッドについては基本的にはどのクラスであっても使用できるものであるようです。
このセーヴィングスロー値は最も厳しい値に設定されています。
相手がこういった魔法のアイテムを駆使してくる場合には細心の注意を払い、まず行使させないことを考えるといいかもしれません。
そして「呪文」のセーヴィングスロー値ですが、この数値はスタッフ・ロッドの値からウィズダムの修正値を引いた値となります。
ただしどんな場合でも「1」の目は失敗となることを忘れないでください。
「スペル」とも表記されることのあるこのセーヴィングスロー値ですが、全ての呪文に対してこの判定を行うわけではありません。
呪文によって引き起こされる状態異常については該当の状態異常のセーヴィングスローを使用する場合も多く存在します。
その場合には残念ながらウィズダムの修正は加味されません。
とこのようにざっくりしているようで細かくて、それでもいいかげんなのがセーヴィングスローの特徴です。
なんにしてもこれらは数値が低いほど良い、能力値とは逆の特徴を持った数値です。
そしてこの数値は一部の魔法のアイテムによる効果を除き、レベルの上昇でしか向上させる術はありません。
更には、低レベルにおいてはデミヒューマンは非常に良好なセーヴィングスロー値を持っています。
逆に人間はクラスを問わず最高レベルにおいて、全てのセーヴィングスロー値が「2」になります。
つまりは低レベルの冒険者にとって「死に直結する数値」がこのセーヴィングスローというものなのです。続きを読む
セーヴィングスロー(=Saving throws)、直訳すると「節約投げ」か…
こりゃ説明しにくいな。
短刀直入にいうと「大ダメージ半減及び重篤効果の回避」といったところでしょうか。
1d20して指定された数値「以上」を出せばダメージ半減/回避成功となります。
クラシックD&Dでは戦闘時における個別の「回避」という判定がないので、例えばドラゴンブレスなんかだと息の範囲内にいる相手は一様に大ダメージを受けてしまいます。
また、問答無用で即死するような凶悪な仕掛けなんかも多数存在しています。
これらによる被害を半減~無効化できる可能性を数値化したものが「セーヴィングスロー」なのです。
このことはルールブックに書いてあるのですが、詳しい説明はDM用を見ろとかふざけた文言で締めくくられています(赤本)。
しかもDM用のルールブックを見ても詳しく説明はされていません。
電撃文庫版RCPには若干補足されているようですが。
なので、簡単に各項の内容について解説してみましょう。
まずは「デスレイ・毒」。
デスレイは「死の光線」と書いてある場合もありますね。
これは罠などに仕掛けられていることもある、即死効果を持つ謎の光線です。
毒はそのもの、ズバリ毒です。
このセーヴィングスローは「もっとも成功しやすい」値を持っています。
そのため、様々な場合にこの値が利用されます。
特にウェポンマスタリーを導入した場合、その特殊効果の成否判定にかなりの割合で出てきます。
基本的には「即死」やそれに繋がる危機、及び毒による効果を避けられるかの判定に用いるものです。
また、毒については様々な効果が考えられますが、例えば麻痺するタイプの毒であっても、パラライズのセーヴィングスロー判定ではなく、毒でのセーヴィングスロー判定を行います。
次に「ワンド」の項。
これは「魔法棒」や「マジカルワンド」などと表記されることもあります。
魔力の込められた小さく細い棒=おとぎ話によくある魔法使いのステッキなんかを想像してもらえれば多分それでいいと思います。
そしてこのワンドの使用についてはマジックユーザーとエルフのみが許されています。
このワンドに込められた魔力によって引き起こされる効果には、この値を用いてセーヴィングスロー判定を行います。
ワンド以外の効果でこのセーヴィングスロー値を使うことは余りありません。
次に「パラライズ・石化」です。
これも読んで字のごとく「パラライズ/麻痺」と「石化」の効果が現れるかどうかの判定に使用します。
判定に成功すれば効果は一切現れず、その他にペナルティを受けることはありません。
パラライズには2種類ある(黒本:ウェポンマスタリーの項にある)のですがそのどちらも行動できなくなるという意味では変わりがありません。
どちらの場合でも、また石化も含め判定に失敗した場合はほぼ「死」を意味することは語るまでもないでしょう。
そして「ドラゴンブレス」。
これはドラゴンブレスだけでなく様々な「ブレスウェポン」と呼ばれる呼気による攻撃を半減できるかどうかの判定に使用します。
ただし、状態異常を引き起こすブレスウェポンの場合、該当する状態異常のセーヴィングスロー値を使用することもありますので要注意です。
最後に「呪文・スタッフ・ロッド」。
まずはスタッフとロッドについてですが、ロッドは3フィート程の片手で持てる杖、スタッフは両手で持つ6フィートを超える長さの杖です。
このうちスタッフは武器としての「スタッフ」のように直接打撃を与えることもできるものです。
ベーシックルール上ではスタッフはクレリック専用の魔法の装備ですが、エキスパート以降ではその効果によって使うことのできるクラスが拡張されます。
ロッドについては基本的にはどのクラスであっても使用できるものであるようです。
このセーヴィングスロー値は最も厳しい値に設定されています。
相手がこういった魔法のアイテムを駆使してくる場合には細心の注意を払い、まず行使させないことを考えるといいかもしれません。
そして「呪文」のセーヴィングスロー値ですが、この数値はスタッフ・ロッドの値からウィズダムの修正値を引いた値となります。
ただしどんな場合でも「1」の目は失敗となることを忘れないでください。
「スペル」とも表記されることのあるこのセーヴィングスロー値ですが、全ての呪文に対してこの判定を行うわけではありません。
呪文によって引き起こされる状態異常については該当の状態異常のセーヴィングスローを使用する場合も多く存在します。
その場合には残念ながらウィズダムの修正は加味されません。
とこのようにざっくりしているようで細かくて、それでもいいかげんなのがセーヴィングスローの特徴です。
なんにしてもこれらは数値が低いほど良い、能力値とは逆の特徴を持った数値です。
そしてこの数値は一部の魔法のアイテムによる効果を除き、レベルの上昇でしか向上させる術はありません。
更には、低レベルにおいてはデミヒューマンは非常に良好なセーヴィングスロー値を持っています。
逆に人間はクラスを問わず最高レベルにおいて、全てのセーヴィングスロー値が「2」になります。
つまりは低レベルの冒険者にとって「死に直結する数値」がこのセーヴィングスローというものなのです。続きを読む