クラシックD&Dやろうぜ!(導入編)

カテゴリ: プレイ日記!

2013/02/17、山口県某所で行われたTRPGコンベンションにDMとして参加してきました!

プレイヤーさんは5人ほど、経験者も未経験者もいる状況で、午前中はキャラクター作成、午後からは冒険開始のお約束、「ゴブリン退治」に出かけ、そこから奥に拡がってるダンジョンの探索という王道中の王道シナリオでした。

PLさんたちからの許可をもらってないのでリプレイの掲載などはできませんが、この為に作ったシナリオなどはそのうち整理して公開したいと思います。

なんにしても数年ぶりのDMは「緊張した」の一言でした。
まずもって最初のDMからのプレゼンで噛みまくっていましたから!

PLさんたちからは楽しかったとのお言葉をいただきましたが、何より一番楽しんでいたのはきっとDMの私でしょうね。
ええ、すっごく楽しかったです!

次回以降のスケジュールも出ているので、これに参加できるように(DMとして参加するかは分かりませんが)諸々調整をしようと思います。

参加された皆様、スタッフさん、お疲れ様でした!

昼食を済ませ、午後の部に突入しました。
後半というかメインのダンジョン探索はココからです。

まずダンジョンマップ。
Jeluminus_Dungeon_01


部屋ごとに番号を振ったので、その番号の順に部屋の中を解説します。
基本情報:
ダンジョン内は「磨いたような床と壁面」で高さは3メートル以上はあり、さらに床面には塵も落ちていないように見えるほど清潔です。
また、若干の湿り気は感じますが、じっとりとした感じではなく、むしろ冷ややかなダンジョン内の空気と相まって快適な湿度のように感じられます。

※内緒の情報:
このダンジョンの扉は1箇所を除き全てカギは掛かっていません!また罠の類もありません!


1の部屋:
ここは前半でゴブリン退治をした場所。
奥のほうではキャリオンクローラーがモソモソとゴブリンの遺体を食しています。
インフラビジョンがあれば離れたところからでも何となく分かる感じで良いかと。
倒す選択もありますが、食事に集中している様子だし、面倒な相手であることもありスルーする方向で対応。 
南の壁面にある漆喰のようなもので塗り固められたくぐり戸はハンマーで打ち壊されてしまっています。
くぐり戸の間口は90センチ四方ぐらいの大きさ。

2の部屋:
1の方から通路を進んでこの部屋に入るときは「大きな金属製の重い扉」を押して開けるためSTRチェック(+2ボーナス)を行う。
そして、扉には角度が付いているのか、自動で閉まる機能が備わっています。
鍵は掛かっていないので閉まってしまっても問題ないのですが、ドキっとするでしょう。
扉を抜けた正面の壁に「四本腕の人型の怪物」のレリーフが彫り込んであります。 
旧王国語の上級文語を修得したキャラクターであればレリーフの下部に「四本腕の悪魔の想像図」と書いてあることが分かります。
先に進むためには奥にある扉を開けるしかありません。

十字路1:
2の部屋から進んだ先の十字路、南の通路の先についている扉からは「耳をつけてよく聞くと」ザーだかゴーだかの地下水路っぽい音が聞こえてきます。
その他の扉からは何も聞こえてきません。

3の部屋:
特に何もありません。
扉が入ってきたところを含め、3箇所付いています。
北東方向にある扉だけが少し形の違う、縦に長く、横幅の狭い扉です。
これはこの先の通路が狭いことが関係するだけで、特に仕掛けなどはありません。

4の部屋:
ここも特にありません。
他のと同じような扉が2箇所。 

5の部屋:
2の部屋の方から入ってきた場合、開いた扉が勝手に閉まってしまいます。しかもその扉の部屋に面した側にはドアノブのようなものは一切なく、隙間もほとんどないためにこじ開けることでさえ困難な様子です。
つまり一方通行ドアです。
入って来た側の対面に扉があります。
部屋の中にはテーブル1台と椅子4脚があります。

十字路2:
5の部屋を西に進んだ十字路ですが、特にこれといったものはありません。

6の部屋:
5の部屋と同様ですが一方通行ドアはありません。
テーブルと椅子も同じように配置されています。

7の部屋:
少し広い部屋です。
部屋の西側は棚が作られていて様々な道具や金属の板、掃除道具などがきれいに整頓されています。
入ってきた対面に扉があります。

8の部屋:
部屋の中央に蓋のされていない、人の背丈ほどもある「巨大な黄金の壷」が置かれています。
その傍らには、シーフ用の装備と衣服一式が無造作に転がっています。

9の部屋:
ここは東西の壁それぞれに壁面と平行に衣類を掛けるような長い棒が取り付けられています。
分かりやすく言うとウォークインクローゼットのような感じです。
入ってきた対面に扉があります。

10の部屋:
9の部屋と全く同じです。

11の部屋:
ここに至る通路は人一人が通る程度と狭く、階段を2度ほど上るようになっています。
小窓が開けられており、そこから1の部屋を見下ろすことができます。
インフラビジョンなどを用いれば、ちょうどキャリオンクロウラーが食事をしているあたりが見えます。 

12の部屋:
部屋というか地下水路が流れる断崖です。
水面までは6メートルはありそうな雰囲気。
普通の人には壁伝いに進むことは不可能ですが、シーフのみはクライムウォールの判定(+20)で移動が可能です。
部屋の大きさや形から、松明やランタンの明かりでは全体を明るく見ることが出来ないため、十字路1や6の部屋から入った場所から13の部屋の入り口は確認できません。

13の部屋:
この部屋に入る扉のみカギが掛かっています。
しかし簡単な構造のカギであり、シーフであれば(当然シーフツールさえあれば)特に苦もなあけることが出来ます。
部屋の中には3種類のアイテムが8つ程度づつ、各面に整理されて置かれています。 
アイテムは「ガラスのような素材で出来た剣」、「魔法使いの使いそうなワンド」、「柔らかい紐で編まれたネット」です。

これで各部屋の解説は終了。
次回はこれを運用してどういうシナリオになったかをお話します。 

まだ風邪引きマンです。
「おかーさーん!鼻水が黄色いよ―!」

そんなことは置いといて、行きましょう。
パーティ構成は以前書いたとおり、ファイター2とクレリック、シーフ、エルフ各1の良バランス。
しかしながらプレイヤーはクラシックD&D経験者も未経験者も入り混じった状況。
とりあえず経験者さんにマッパーをやってもらいながらの進行となりました。
1の部屋にいるお食事中のキャリオンクロウラーは無視して、早速「誰かが先に入ってしまった」ダンジョンに潜り込みます。
そうそう、も一度マップを。
Jeluminus_Dungeon_01


2の部屋に入る。まず最初は大きな金属製の扉。とりあえずシーフが罠などを調べるも「特に何もない」。
一行は角度がついていて自動で閉まる仕掛けにびっくりしつつ「持ってきた鉄のスパイク」で開放状態で固定し先に進もうとする。
そして扉の正面にあるレリーフの禍々しい姿に(残念ながら文字を読めるメンバーはいなかったので)悪い予感がしつつどんどん進みます。

2の部屋から出た所は十字路、シーフが調べると南の突き当りの扉からはゴーゴーという音が聞こえる、おそらく水か何かが流れる音だろう。西の突き当りと北の突き当りにも扉があり、こちらからはなんの物音もしない。
北に進路をとった一行。

3の部屋は大きな円形の部屋、その中央辺りに立ち尽くしている二人の人影。
装備品こちらが見えているはずなのにイマイチ反応がない。それもそのはず、この二人はゾンビ(フレッシュな!)なのだから!
ゾンビ1(元ファイター)ノーマルソード・プレートメイル装備(D=1d8)(AC=5)HP=15
ゾンビ2(元クレリック)メイス・シールド・チェインメイル装備(D=1d6)(AC=6)HP=9


戦闘→ターニングアンデッドが功を奏して部屋の北西の扉から出て行くゾンビ2体。

改めて大きな円形の部屋を調べると北東にもう一つ扉がある、これは今までの扉よりも細長い形で人一人が通れる程度の間口である。物音はしない。
そして入ってきた扉(南の扉)のすぐ近くにうずくまっている人影のようなものがある。
声をかけてみるも、完全に我を失って震えている状態。姿は若い、少年に近い年頃のマジックユーザーのようである。
「リムーブフィア」の呪文でもあればどうにかなったのかもしれないが、取り付く島もない様子なのでほったらかしてゾンビの逃げていった北西の扉に入る。

入った先は4の部屋、やや小さな円形の部屋で西側にも扉がついている、この扉も開け放たれており、ゾンビが逃げていったものと思われる。
一向はこの西の扉を閉めて、鉄のスパイクで開かないように細工をして十字路まで戻ることにした。
途中マジックユーザーの少年がうずくまっているが、どうしようもないのでやはり放っておくことに。

5の部屋に進むことにした一行、部屋に入るもそこには何の変哲もない木製の、「よく手入れのされた」椅子とテーブルがあるだけで、入ってきた反対側(西壁の北寄り)に扉がある。
この扉から先に進むとその先はまた十字路になってるようだ。
注意深く十字路の中央まで来たところで、入ってきた扉がパタンと軽い音を立てて閉まる
慌てて見に戻るも扉のこちら側の面にはドアノブもなければ指がかかるような隙間もない。どうやら戻れない構造になっているらしく、一行は自分達の不注意を呪うことになってしまった。

気を取り直して先に進むことにする。十字路は南側はかなり長くに伸びている、北側はたいまつに照らされる距離のところに扉が見える、西側は少し進んだところで北側に折れている。
一行は北への進路を選択。

10の部屋は東西の両壁の6フィートぐらいの高さに横長の棒が渡してある小さな部屋である。外套や何かを掛けるのにちょうど良い高さなのだが、この部屋がクロークというかウォークインクロゼットのようなものであることにはなかなか気がつかない。突き当たりに扉があるのでそこから先に進む。
9の部屋も先ほどの部屋と全く同じ構造そして突き当たりに扉がある。
この扉に聞き耳をしてみると、ズルズルと足を引きずる音、そして金属製のヨロイから発生するカチャカチャとした音が聞こえる
マッパーさんから「なるほどー」と声が上がる。
一行は引き返し、十字路を西に進むことにした。

7の部屋に入った一行は不思議な物に出くわす。
水晶で出来た像が動いている」のだ、そしてその水晶の像はこう言った。
「お主らは先刻の連中の仲間か?」
それについて否定し、何があったのかを尋ねると水晶の像は即座に答えた。
「あの連中はここに封印されておった“四本腕の悪魔”の魂を解き放ってしまったのだ。」 
なんとも物騒な話になってきた、ひたすらに悪い予感をはらみつつ後編へ続く。 続きを読む

動く水晶の像は身の丈7フィートほど、かなりの長身である。
人を模したその姿は水晶のきらめきと相まって高貴な印象を受ける。
その水晶の像が続けた内容をかいつまむと以下のようになった。

もう一度ダンジョンマップを
Jeluminus_Dungeon_01


「奥の部屋(8の部屋のことのようだ)に奉られている黄金の壷に封じられていた悪魔の魂は、蓋をこじ開けられたことで開放され、逃げ出してしまったのだ。」 

「悪魔の魂には封印の際に強力な呪いが施されている為、陽光の下に出ることはできない。仮に陽光に晒されたとしたらたちどころに小さな黒い宝石として一切の身動きが取れなくなる。しかしその石を壊すことは出来ない。陽光の下、再び魂となった悪魔は宝石を壊した者の生気を瞬く間に吸い尽くしてしまい再び黒い宝石の殻を作ってしまうのだ。」

「また魂の状態であれば、それほど高速でないとはいえ浮遊して移動することも出来る上に、薄い石の壁程度ならすり抜けることは出来るのだが、流れる水の上を越えることは出来ない。」

「四本腕の悪魔の魂は他の人間に乗り移ることはしないだろう。なぜなら元々人間であった悪魔が他の人間に乗り移ってしまうと抜け出せなくなり、その人間になってしまう他ないからだ。」

「しかし代わりに人間の生気を吸い取ることが出来、吸い取った生気を物や死体に吹き込んで操ることができる。また、人間以外のデミヒューマンや人間大の生物を乗っ取って行動することもできるようだ。しかもその場合には陽光の下でも何の影響も無く行動できるし悪魔自らの意思でその体から離れることもできるらしい。」

死んだ生物に乗り移ることは出来ない、あくまでも生きた生物の体を乗っ取るにすぎない。」

「万一の備えとして、この礼拝堂のとある場所、悪魔のたどり着けない流れる水を越えていった場所にヤツを捕獲する道具が置かれている。」

「私(水晶の像)はこの礼拝堂と太陽の力を込めた黄金の壷の管理、そしてヤツを再び封印する手助けをする物として造られた。」

「この場所は遠い過去、礼拝所として用いられた場所である。」

最後にこう言った。
四本腕の悪魔の魂を再封印する手助けをしてくれないか

一行が仕方なく了承すると、ここまで描いてきた地図を完全なものに書き足してくれ、礼拝堂の扉に鍵も罠もないことも伝えてくれる。
そして13の部屋に行って3種類のアイテムを一つずつ取って、戻ってきて欲しいと言い、いくらかの魔法による手助けをしてくれる。
プロテクションフロムエビル」を全員に、「ライト」を若いファイターの剣に、「フライ」をパーティのシーフにかけてくれた。持続時間は1時間(6ターン)しかないということなので急いで取りにいく。
水晶の像は見送りの際、こう言った。
「魔法はそれほど長くは持たない、急いでくれ。私はこじ開けられ、壊されてしまった壷の蓋の修復に取り掛かる。」

書き足してくれた地図を見ながら、最短距離となる6の部屋経由でいくことになった。
6の部屋には椅子4脚とテーブルがある、5の部屋とほとんど同じ雰囲気である。一つ違う点があるとすれば、椅子とテーブルが動いていることだ。
完全に不意を突かれた一行は先制攻撃を許してしまう。

椅子(1)体当たり(D=1~2)(AC=6)命中判定+1(HP=4)
椅子(2)体当たり(D=1~2)(AC=6)命中判定+1(HP=4)
椅子(3)体当たり(D=1~2)(AC=6)命中判定+1(HP=4)
椅子(4)体当たり(D=1~2)(AC=6)命中判定+1(HP=4) 
テーブル 体当たり(D=1d6)(AC=8)(HP=15)


動くインテリアを倒した一行は12の部屋に入る。
小さな足場があり、その下は随分と深いところに勢いよく水が流れている。落ちてしまえば命はなさそうだ。

フライがかかったシーフがライトの効果を持った若いファイターの剣を手に奥に飛んでいく。
一応鍵の掛かった13の部屋を開錠し、中にある白く細い紐であまれた投網魔法使いのステッキのような棒ガラスか何かで出来た剣の3つのアイテムを一つずつ手に取り仲間の元へ戻る。
そして7の部屋で作業中の水晶の像のところへと急いだ。

水晶の像は3つのアイテムについて解説してくれた。

ソウルキャプチャーネット」魂を捕獲する投網。通常の命中判定で処理する。人間大の生物であればこの投網を破ることは出来ない。また刃物で傷つくことも無い。ただし火をかけるとあっという間に燃え尽きてしまう。

ワンドオブソウルディテクティング」 室内でこのワンドを振れば、さまよう魂が居た場合にその魂が青白い光を発する。チャージは12回分。

ソードオブサンライト」通常の使用ではすぐに割れてしまいそうなガラスの剣。柄の部分太陽の力を込めた小さな宝石がはめ込まれている。

水晶の像は続けた。
「この礼拝堂のどこかに漂っている悪魔の魂をワンドの力で見つけ投網で捕獲しガラスの剣で突き刺せば魂は黒い宝石になるだろう。その宝石の状態であれば「壊してしまわない限り」安全に持ち運べるはず。
それを持って8の部屋に行き、黄金の壷に投げ込むのだ。」 

再び蓋の修復作業に戻る水晶の像、一行は7の部屋から北に進み、そのあたりから調べていくことにした。

当然だが出た先にはゾンビが2体待っている。
戦闘となり、こんどはターニングアンデッドなしで正攻法での戦いが始まった。

戦闘→ゾンビのステータスは前の通り変更無し

難なくゾンビを倒した一行はまず、8の部屋を調べる。悪魔の魂はいない、しかし高さ6フィートもあろうかという巨大な黄金の魂のすぐ脇に「倒れた人の形」で衣服とレザーアーマー、シーフっぽい装備などが転がっている。
続いて9の部屋、10の部屋と調べるも何も無い。
4の部屋に自ら施したスパイクのせいで扉を開けるのに苦労したものの、この部屋にも何も無い。
そのまま3の部屋に入り、 ここをチェックするもやはり何も無い。
マジックユーザーの少年は相変わらずである。
そして開けていなかった北東の扉を進むことに。

細い通路を進んでいった先は11の部屋。この小さな部屋にも何も無いが西側に小窓がある。
これを覗くと1の部屋の奥の方だけが見える。インフラビジョンがあるキャラクターならばキャリオンクロウラーが相変わらず食事中であることもはっきり分かる。
そして、そのキャリオンクロウラーに近づく「人間より大きな」人間型の影にも気付いてしまう
そして怪物同士の戦闘が始まった
静かにすれば鼻息も聞こえてくるので暗闇を見とおせない人間の キャラクターでも異変に気付く。

水晶の像の「悪魔の魂は人間以外のデミヒューマンや人間大の生物を乗っ取って行動することもできる。」という言葉を思い出した一行は慌てて1の部屋に戻ることを決めた。

2の部屋でも一応ワンドを使用し、何も無いことを確認。
くぐり戸から1の部屋をそっと覗いてワンドを使う。
「なんということだ! 」
青白い浮遊する「何か」がキャリオンクロウラーと人間型の怪物の戦っている方へ漂っているではないか!

急ぎ追いかけて投網を投げるが命中判定に失敗
青白い何かはゆっくりと、しかしまっすぐに人間型の怪物に向かっていく。
地面に落ちた投網を拾った時には既に青白い何かと人間型の怪物の接触は間近にまで迫ってきた。

その時、突然人間型の怪物がばたりと倒れこんだ
キャリオンクロウラーの触手の一撃が麻痺に追い込んだのだ。

麻痺した体を乗っ取ることは好まない(というか麻痺しているので乗っ取っても動けない)のか青白い何かは突然行き場所を失い、一瞬だけ旋回したように見え、その後に一行のエルフに気付いたようでそちらに向かってまっすぐ漂ってくる!
ここで再度投網にチャレンジするも不幸にも外してしまう

エルフは洞窟の外の日のあたる場所に走って逃げた
そして残ったメンバーはキャリオンクロウラーと対峙することになった。
人間型の怪物に痛めつけられ、相当に興奮というかお怒りの様子。
戦闘が始まる。

戦闘:
傷ついたキャリオンクロウラー 触手4回攻撃(ヒットしたらパラライズST)(AC=7)(残りHP=11)

青白い何かは、逃げるエルフをしばらく追いかけたものの諦めて(2ラウンドほどで)こちらに戻ってくる。
人間型の怪物の麻痺が解けるのを待つのか。それとも人間の生気を吸いに来るのか。

実はキャリオンクロウラーはこの時すでに大分HPが減った状態。 
2ラウンドの終わりまでに止めが刺せない状態となったが、その時くぐり戸からマジックユーザーの少年が現れ「マジックミサイル」で止めを刺してくれた。

面倒な敵を倒してほっとしていると人間型の怪物がおもむろ起き上がり辺りの様子を伺う。
ルールブック上は麻痺が数ターン継続するが、ここは特別に。)
青白い何かは喜んだかのように一瞬大きく膨らんだように見え、まっすぐに怪物の元へと漂っていく。
1ラウンドの間、人間型の怪物を倒す猶予がある!

戦闘開始!
人間型の怪物(バグベア)棍棒装備(D=1d4+1)(AC=5)(HP=18)

そして接触、怪物の中に青白い何かがすぅっと入っていく。そこに最後の投網が成功。
網に手足を取られ身動きの取れない怪物。その力で今にも破れてしまいそうな網。
全力で怪物に攻撃を加える一行。

投網エンタングル中の人間型の怪物(バグベア)→常に命中

そしてその息の根を止めたとき、怪物の体から青白い何かが遊離し、投網に引っかかって動けない状態になった。
そこにガラスの剣で一撃を加える。
ガラスの剣は瞬間まばゆい、暖かな光を放出し砕け散った
怪物の側に黒い大福餅程度の大きさの宝石が転がっている

逃げていたエルフを呼び戻し、黄金の壷のある部屋に急ぐ
部屋では水晶の像が蓋を手に既に待っている状態。
黒い宝石は小さなヒビが無数に入り始め、今にも割れてしまいそうである。
なんとか割ることなく黄金の壷の中に投げ入れたとき、「パリン」という宝石割れた音がするかしないうちに水晶の像により蓋が閉められた
あとは蓋が開かないようニカワか何かで封をするとのことだ。

水晶の像は礼をしたいがここには価値のあるものはほとんど無い、これが代わりになるとは思えないが私の気持ちだ、と鞘と刀身に細かい細工のなされた工芸品のようなダガーを手渡してくれた。
最後にもう一つお願いがある。水晶の像は言った。
この礼拝堂をもう一度閉じてくれないか。」
一行は大きくうなずき水晶の像に別れを告げ、町に戻った。


町に戻った一行はクレリック経由でローフル教会に事情を報告し、くぐり戸の補修などの対応を依頼。
そして貰ったダガーは「旧王国」の工芸品として収集家の金持ちが高価(1,000gp+交渉[カリスマ値-1d20]×10%を上乗せして今回は2,400gp!)で買ってくれた。

マジックユーザーの少年はどこへ行ったのだろう。
そしてなぜ町の近くにモンスターが出てくるようになったのだろう。

……

幾つかの疑問を残したままセッションは終了、経験値と現金の配分とレベルアップ処理を行い1時間を残し無事時間内に終了できました。


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ついにオンセデビューをしてきました。
オッサンになると、日々の生活の中にこういったイベントごとをねじ込むためには、かなり無理というか工夫というか、そんなことが必要になりますな。
ということで、PLとして参加するのではなく、DMとして「卓を立てる」ことによって、私が遊ぶことが可能な時間に、タイミングの合う人達にPLとして参加してもらうという方法を取りました。

シナリオ云々はクラシックD&Dの第一話らしく、ちょっとした依頼を受けて潜ったダンジョンに「なんだかよくわからない遺物」があってそれを持って帰るという、正に「王道」の内容です。
特筆するようなことはなにもないので、ソコは割愛します。

今回、「どどんとふ」などの支援ツールは使わずにSkypeの音声チャットと文字チャットのみを使用してセッションを実施しました。
結果としてはちょっとした説明にペラ紙を見せるという手段が使えない(チャットだとダウンロードさせなければならない分タイムロスが発生する)以外は、ほとんどオフラインのセッションと変わりが無いように思いました。

これはクラシックD&Dというシステムが「トークを主体としたプレイ」に向いているゲームであることが大きいと思います。

コレに加えて、オンラインということは「自宅でセッションに参加する」ということなので、どこかに(例えばコンベンションなどに)出向いてDMをやる場合に比べて、「圧倒的に緊張しない」ことが自分的には大きな発見でした。
当然PLさん達も自宅でしょうから、参加している全員がホームグラウンドで戦えるという、極めて精神的に余裕の持てるセッションが開ける可能性が高いと思います。

終了後の雑談でPLさんのお一人からテキストチャットで行ったオンラインセッションの話も聞きましたが、やはり音声以上の素早さで文字チャットを利用して会話で進めるといったことは不可能であろうと考えます。
加えて文字チャットの場合、「意味の読み違え」が発生する可能性が高い(反面、叙述トリックが使いやすい)ということもあます。
更にはタイピング速度が違うことにより発言しにくい状況が起きたり、タイミングがズレてしまったりという可能性も大いにあります。

これはテキストチャットを否定するものではありません。

テキストにはテキストの良い部分もたくさんあります。
しかしこのクラシックD&Dを、それも限られた時間で遊ぶためにはやはりボイスチャットが最適ではなかろうかという、ただそれだけのお話です。

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※今回は全くもってクラシックD&D成分はございません。

当初参加する予定が無かったこのGW(←ゴルゴムの罠)中の日曜、5/5に開催された地元のコンベンションに行ってしまいました。
生涯いちDMを誓った身としては、実にアレな決断ではありましたが、「(DMではなく)GM」をやってきました。

使用したルールは、

ファイティングファンタジー!
35
1985年12月13日初版とか書いてありますな。
アドベンチャーシートは原版を元に前日に起こしなおしたモノです。

ルールは簡単、能力値は3種類、技量・体力・運勢のみ。
戦闘は敵と2d6+技量ポイントを比較して多いほうがダメージを与えるというだけ。

なんとも物足りないようなそんな雰囲気もしてくるでしょう。

しかし、運勢チェック(成功すると与ダメが上がったり、被ダメが下がったり、失敗すると逆の効果、しかも運勢チェックを行うと運勢ポイントが消費される=次回の運勢チェックが不利になる!)というスパイスが戦略性とギャンブル性を与え、案外と没頭できるゲームです。

なんたって覚えることは少ないですし、キャラクターなんて5分もあればできちゃいますから。
本当の本当に初心者向けとも言えるレトロゲーです。

なぜ今回コレをやりたくなったかと言うと、先日「火吹山の魔法使い」のiPad版の記事を見てしまったからなのです。
「あー、火吹山とかなつかしーなー、ファイティングファンタジーええなー、そういやこないだ買いなおしたなー。」と気付いたらアドベンチャーシートが完成していました。
おおなんということだ。

当日持って行ったシナリオは某名作映画「The Cube」をモチーフとした立方体ダンジョンの探索です。
入り口の扉、触れると開く金属製の両引き戸、一行が中に侵入すると当然自動で閉まります。
扉の閉じた部屋はなんだか移動している感じ。
「カコーン」と微かな音が響き静止する部屋。
入ってきた扉を戻ってみるが、そこは外ではなく全く同じ造りの立方体の部屋なのです。

実プレイではキャラクター毎に個性を出すために魔法のアイテムを渡しておきました、強力な武器であったり、怪物辞典であったり、未知の文字が読める眼鏡だったりです。
これによって役割ができてとてもバランスのいい冒険になりました。
これはもちろん大部分はプレイヤーさんたちの力によるところが大きいと思います。

今回のシナリオは導入やいくつかのフラグ、トラップ以外は即興でやりました。
プレイヤーさんが何気なく発した一言を拾ってドンドン冒険に盛り込んでみました。
結果としてはGMやってて楽しいセッションでしたから大成功ですね。

件のコンベンションではすっかりレトロゲー担当になりつつあるのですが、まぁオッサンだし良いかと開き直っている次第です! 

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